2016/01/12
化血研にまつわる明治の医師人脈
読売オンライン 2015年12月21日「ボツリヌス無届け運搬、化血研に立ち入り検査」
読売オンライン 2016年01月08日
「化血研、業務停止110日…厚労相が処分表明」
一般財団法人・化学及血清療法研究所(化血研)が、生物兵器になりうるボツリヌス毒素を無届けで運搬して立ち入り検査を受けたり、血液製剤の製造方法が国の承認を受けていなくて110日間の業務停止命令を受け、役員全員が辞任や降格となったりと、厚生労働省に叩かれているようだ。
化血研は、血液製剤(国内シェア2位)やインフルエンザワクチン(国内シェア3割)などを製造している。(*1)(*2)
薬害エイズ事件では、ミドリ十字などと共に提訴された。(*1)

創立者は、太田原豊一熊本医科大学教授だ。(*1)
熊本医科大学は、肥後藩藩主の細川重賢が創立した再春館を始まりとする。(*1)
熊本医科大学では、長与専斎と面識のあるオランダ人医師マンスフェルトに北里柴三郎や緒方正規が師事している。(*1)
太田原豊一は、岡山県出身で北里が創立した伝染病研究所で石原喜久太郎に師事した。(*2)
太田原家は、津山藩家臣だった。(*3)
石原喜久太郎は、島根県出身で東京帝大医科大学では、緒方正規に師事した。(*2)
緒方は、北里と同じ熊本県出身で親しい関係にあったが、脚気病原菌説を唱えて、北里と対立する。
石原は、ラフカディオ=ハーンの生徒の1人だ。(*4)
ハーンは、ギリシャのレフカダ島で生まれたアイルランド系イギリス人だ。(*1)
米国では、ジャーナリストをしており、その関係で日本に来た。(*1)
彼は、英訳の古事記や日本書記を読破しており、島根県でも熱心に老人達から話を聞いていたとされる。(*4)
ギリシャのある地中海は、フェニキア人の活動区域であり、ハーンは、フェニキア人、ユダヤ人、アレキサンダー大王や当時の文化・宗教にも造詣が深かったかもしれない。
すると、それらを起源とする出雲の歴史や文化に興味を持っても不思議はない。(*5)
彼は、米国で知り合った服部一三に仕事を世話して貰った。(*1)
服部は長州藩出身で、米国のラトガース大学に留学した。(*1)
ラトガース大学は、オランダ改革派教会が設立した。(*6)
オランダ改革派教会から日本へは、フルベッキが派遣された。(*1)
服部と大隈重信は、フルベッキに師事している。(*1)
フルベッキ家は、モラヴィア派で、モラヴィア兄弟団には、メソジスト創始者のジョン=ウェスレーも影響を受けた。(*1)
フルベッキは、ユダヤ人とされる。(*8)
オランダやドイツなどのキリスト教に改宗したユダヤ人達は、南米や北米に移住した。(*9)
日本細菌学会歴代会長(*7)
1.北里 柴三郎
2.清野 謙次
3.長与 又郎
15.太田原 豊一
(*1) Wikipedia
(*2) コトバンク
(*3) 太田原家・濱野屋津山城下坪井町
(*4) 教育者としての小泉八雲 - 島根大学
(*5) 統一教会はメソジスト派、創価学会は新羅系キリスト教
(*6) 6. ラトガース大学 - 幕末・明治の米国留学
(*7) 歴代会長・理事長|日本細菌学会
(*8) 日本のユダヤ人 - Wikipedia
(*9) ユダヤ人のアメリカ移住史 - THE HEXAGON
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